価値を守れ!知っておきたいロレックスのメンテナンス

その信頼性の高さから、何十年と使い続けられるロレックスのウォッチ。しかし、それは当然適切なお手入れやメンテナンスを行っているからこそです。

いかにロレックスとは言え、メンテナンス無しではその性能を保つことはできません。さらに、適切なお手入れはその資産価値を保つことにもなるのです。

日常のメンテナンスとは?

ロレックスの素材は、ステンレスやプラチナ、そしてゴールドなど一般的には腐食などに強い素材だと言えます。

しかし、だからといって汗や脂などの汚れを付着させた状態で放っておいては、変色などの劣化は免れません。

そこで、セーム皮やマイクロファイバークロスなどで表面を拭いましょう。普通の布やタオルなどでは傷を着けてしまったり、繊維がリューズなどに引っかかって破損させてしまう可能性もあるので、必ず専用クロスを使いましょう。

さらに、汚れが溜まりやすいのが風防の縁やベゼル、ブレスレットや、ブレスレットと本体の結合部であるエンドピース。クロスが入りにくい場所でもあるので、専用の柔らかいブラシなどで根気よく汚れをかき出しましょう。

そして、リューズや回転ベゼルなどの可動部分は砂やホコリなどが侵入していないか必ずチェックしてください。時には外して、中を掃除することをオススメします。

数年に一度はオーバーホールを

どんなに堅牢なムーブメントでも時間が経てば中の油が劣化し、歯車がすり減ります。そんな状態を放って置くと時計自体の故障を招きます。

そこで必要なのが、3~4年に一度のオーバーホール。一旦時計を分解して、摩耗した部品を交換し、フレッシュな油を差して、その性能を保つための作業です。当然、自分では出来ないので公式ショップにお願いすることになります。

しかし、ロレックスに関してはこのオーバーホールも決して安くありません。日本ロレックスでは、エクスプローラーで45,000円ほど、ヨットマスターⅡに至っては一回で80,000円を超えることもあります。

しかし、これは長く付き合うためには必要な出費。ロレックスは、こういったランニングコストも考えて購入することが大切です。

わずか100年で頂点を極めたロレックスの歴史

ロレックスの前身となった会社が設立されたのは1905年。その歴史はわずか110年と少しです。

世界には、それよりも長い歴史を誇る時計ブランドは数多くありますが、現在のロレックスの知名度とステイタスにはかないません。

一体、短い歴史の中でロレックスはいかにして現在のステイタスを手に入れたのでしょう。

初期は見向きもされなかったロレックス

ハンス・ウィスドルフによる「ウィスドルフ&デイビス社」の設立当時は、懐中時計全盛の時代で、腕時計はまだまだ信頼のおけるものではありませんでした。

そんな中、1907年にロンドンからスイスに会社を移したウィスドルフは、腕時計の製造を開始し、翌年にロレックスブランドを立ち上げ、1910年には国際的な精度基準である「クロノメーター公式証明書」を腕時計としては初めて取得します。

しかし当時のロレックスは、有名な宝飾店などのブランド時計を受注生産するような時計メーカーとしては、影に隠れた存在でした。

ロレックスを世に知らしめた三大発明

1926年、ロレックスは最初の発明と言われる「オイスターケース」を開発します。従来の懐中時計は湿気やホコリの侵入によって壊れることが多かったのですが、オイスターケースによってそれを防ぐことに成功したのです。

さらに、1931年には自動巻き機構「パーペチュアル」を開発。このパーペチュアル機構は、その後の自動巻き腕時計の基本となる画期的な機構となりました。防水性と自動巻き機構により、常に身につけていられる機能性をロレックスは獲得したのです。

そして、三つ目の発明と言われているのが、「デイトジャスト」です。世界で初めてカレンダー表示機能を搭載した「デイトジャスト」は、その後の腕時計には付いて当たり前の機能ともなりました。

こうした数々の発明と、壊れやすいと言われていた機械式時計の常識を覆す堅牢性と信頼性を誇ったロレックス。これらの特徴によって、わずか100年足らずで、腕時計のトップブランドにまで上り詰めたのです。

ロレックスの名声を高めた冒険家たち

ロレックスの名を世に知らしめたのは、数々の冒険家による偉業でした。偉業達成の時、彼らの腕に光っていたのがロレックス。

しかし、そこにはロレックスの巧みな戦術が隠されていました。

ドーバー海峡を渡ったロレックス

1927年、ひとりの女性がドーバー海峡を泳いで渡りました。彼女の名はメルセデス・グライツ。速い潮の流れと水温に負けず、15時間15分かけて彼女と共にドーバー海峡を渡った腕時計がありました。それが、ロレックス「オイスター」です。

これにより、ロレックスの高い防水性が証明され、瞬く間に世界中でロレックスの名が轟くことになったのです。

実は、この「偉業」はロレックスが巧みに仕掛けた宣伝戦略と言われています。

メルセデス・グライツはそれまで無名のスイマー。ドーバー海峡を初横断したわけでも、女性初でもなく、記録も先人に劣ります。しかも、彼女がドーバーを泳いだのは10月7日ですが、その偉業が讃えられたのは11月24日のこと。それはロレックスが新聞の一面に出した広告でのことでした。

エベレストを登頂したロレックス

高山を登る時、時計に求められるのは高い気密性です。中に湿気が侵入すると、ムーブメント内で結露や凍結が発生し、機構が破壊されてしまいます。

そんな中で、エドモント・ヒラリーがエベレスト初登頂の時に持っていったのがロレックスであるとして、その気密性が証明されたと言われています。

ところが、これもロレックスの巧みなイメージ戦略。ロレックスを着けていたのはヒラリーではなく、同行したシェルパ。ロレックスはエベレスト登頂を目指す登山家に自社の腕時計をどんどん提供していたといいます。

しかしその後、無酸素登頂に成功したラインホルト・メスナーの腕にはデイトジャストが装着されているなど、実際に登山での有用性は確かなようです。

その他にも、アメリカ軍パイロット、チャック・イエーガーと共に初の音速の壁を超えたのもロレックス。深海潜水艇「トリエステ号」の外郭に取り付けられ、10,908mの深海でも機能することを証明したのもロレックス。

数々の冒険により、ロレックスの名は高められたのです。

ロレックスの名を知らしめた「三大発明」とは?

腕時計のトップブランドであるロレックスを、トップブランドたらしめた最大の理由は、画期的な三つの発明にあると言えます。

その三つの発明の凄さとは何なのでしょうか?その評価を紐解いて、ロレックスブランドの真価を見極めましょう。

常識を覆した「オイスターケース」

当時は、時計と言えば懐中時計でした。その当時の腕時計と言えば懐中時計にベルトをつけたようなもので、壊れやすく防水性は皆無でした。

そんな中で1926年にロレックスが開発したのが「オイスターケース」です。

バネ仕掛けのねじ込み式リューズと、ねじ込み合わせ式のケースで構成される堅牢性の高いケースは、水やホコリからムーブメントを完全に保護し、その形状から「オイスター(牡蠣のような二枚貝)」と名付けられました。

その後の1927年、ドーバー海峡を泳いで渡った女性の腕につけられていたのがロレックスのオイスター。このことが新聞で指摘されると、世界中にロレックスの名が響き渡りました。それまでの常識では腕時計をつけて海を泳ぐなど、考えられなかったからです。

その後の標準となった「パーペチュアル」

当時の機械式腕時計は毎日ゼンマイを巻き上げなければなりませんでした。ねじ込み式のリューズを外してゼンマイを巻き上げ、またねじ込むのです。

もし万が一ねじ込みが甘かったり忘れたりすると、せっかくのオイスターのよる防水性も台無しです。

そこでロレックスが考えたのが自動的にゼンマイを巻き上げる機構。1931年、片側にしか回転しない半円形のローターが、人が腕を動かす度に巻き上がる「パーペチュアル」を発明。

この機構は後の自動巻時計の標準機構となります。

実用腕時計の完成形「デイトジャスト」

創業から40周年を迎えた1945年に発明されたのがデイトジャスト。3時の位置に小窓を設け、そこに日付を表示するというもの。今は当たり前ですが、当時は画期的な機能と驚かれました。

この3時の位置の小窓というのもロレックスのこだわり。この位置ならばシャツの袖が被っても見やすいという理由があるのです。

このように三つの発明が、ロレックスブランドを支えています。

ロレックスを買うなら知っておきたい人気モデル

ロレックスを手に入れたい。それは、腕時計好きならば必ず夢見ること。しかし、そこにどんなモデルがあるのか知っておく必要があります。

ロレックスは装飾品ではなく実用時計。自分のニーズに合っているのはどのタイプか、しっかりと選んでから購入することで、愛着も生まれるからです。

メカ好きの心をくすぐる「クロノグラフ」

通常の時計の機能と共に、ストップウォッチやタキメーター、回転計算尺など様々な機能を更かしたのがクロノグラフタイプ。ロレックスでは「デイトナ」などがそれにあたります。

そのゴテゴテとした意匠や、メカニカルなルックスから男性に圧倒的な人気を誇っています。さらに、機械自体が複雑なため、他のモデルより割高となっています。

スタンダードな「三針モデル」

デイトナやGMTなどと比べるとシンプルな印象の「エクスプローラー」や「エアキング」。時針、分針、秒針のみの三針モデルで、時計としてはスタンダードなタイプです。

しかし、スタンダードだけに飽きが来ず、信頼性が高いのもこのタイプの特徴。冒険家向けの「エクスプローラー」は、シンプルなだけに壊れにくく、信頼性も高い逸品です。

ロレックスのフラッグシップ「ダイバーズウォッチ」

言わずと知れたロレックス最大の特徴と言えば防水性・気密性。その性能を極限まで高めたのが「サブマリーナ」や「シードゥエラー」などのダイバーズウォッチ。

一般的には200m以上の防水性を持つものを指しますが、ロレックスは桁違い。シードゥエラーは1,220mという防水性能を誇り、その実用性はピカイチです。

世界を股にかける「GMT」

ロレックスの人気モデル「GMTマスターⅡ」の特徴は、専用のGMT針で第2時間帯を表示できる点です。

海外の特定地域の時間が一目瞭然で、時差がある場所と連絡をとるような仕事の人や、海外に渡航する際に非常に便利です。

その他にも、ヨットマン向けの「ヨットマスター」やカーレーサー向けの「コスモグラフ」などのプロフェッショナルモデルや、磁場に対する堅牢性を備えた「ミルガウス」など人気モデルが多数。自分の好みの逸品を是非見つけてください。

116610 ロレックスサブマリーナのディテールはこちらをご参照ください。

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